猫背対策のカギを握る3つの腔
猫背を矯正して、リラックスした状態を長くキープしたいのであれば、3つの腔(こう・くう)がポイントにと言えます。
3つの腔とは、口腔と胸腔、腹腔の総称です。
猫背の人は、上半身が丸まった状態になっているため、本来空間があるはずの3つの腔が潰れた状態になってしまいます。
3つの腔が潰れてしまっていると、呼吸が浅くなって、酸素をうまく取り込めなくなります。
その結果、内臓の働きが悪化してしまって、ちょっと動いただけでも疲れてしまう、前日の疲れがしっかり休んだつもりでもなかなか取れなくなりやすいです。
そこで3つの腔を意識した日常生活を送るように心がけましょう。
そうすれば猫背も徐々に解消され、美しい姿勢を手に入れることができるようになります。
まず歩くときに心がけるのは、みぞおちの筋肉を意識して歩くことです。
イメージとしては、みぞおちのあたりから足が生えているような感覚で歩くことです。
そうすれば、別に猫背のことを意識していなくても背筋がピンと伸びた状態で普段から歩けるようになるはずです。
みぞおちから足が生えているという意識を持つだけでそうも姿勢が変わるのかと思う人もいるでしょうが、歩き方が自分でもびっくりするくらいに変わりますから実践してみましょう。
猫背は立っている時だけでなく、座っている時も起きている人は多いです。
特にデスクワークをしていて、パソコンに向かって長時間仕事をしている人の中で背中がおのずと丸まってしまう人が少なくありません。
実は座り方も意識を少し変えるだけでも、だいぶ変わってきます。
座る時には、骨盤を土台にする感覚で座面に腰を落としましょう。
骨盤はもともと座った時に姿勢が安定するような形状をしています。前が狭く、後ろが広めの設計で三角形のような感じです。
この三角形を意識して座る習慣をつけると、背筋も無理なくピンと伸びるはずです。
お尻の肉で座っている人も多いでしょうが、お知りにある骨を意識して座ってみる習慣をつければ、余計な力も抜けて、無理なく正しい姿勢で長時間座れるようになります。